新成化学で対応可能なスケールについて
- 弊社の反応容器は最大3Lです。
- 精製法、目標純度により対応可能スケールが大きく変わります。未精製、蒸留精製、再結晶であれば数100g~キログラム合成に対応できる可能性があります。
順相、逆相カラム精製は1バッチ数十~100g程度まで。HPLC精製では1回の操作で数百㎎までですが、分離困難な異性体等の分離には1回の操作で数㎎以下しか得られない場合があります。
合成スケールに関する弊社の見積対応について
お客様ご希望のスケールで見積書作成いたします。
弊社で合成未経験の化合物につきましては初回最少量合成(予備検討)→結果を踏まえてスケールアップ見積、の2段階依頼にさせて頂けるようでしたらお申し付けください。
理由は下記です。
- 総額が安価になる場合が多いです。
- 納期は変わりません。
- 未経験化合物の合成では収率や精製難易度、安定性などの予測が困難ですので小スケール予備検討無し1段階合成見積の場合、目標量の合成が困難と判断し目標未満の量で提出
とさせていただくことがあります。
- 正規ルートの他に工程数をショートカット出来る可能性があれば予備検討時に正規ルートと短縮ルートの両方を検討します。短縮ルートで処方を確立できればスケールアップ見積が大幅に減額可能となります。1段階見積ではショートカット法の検討まで盛り込むと更に高額になるため工程数が長い正規ルートのみで見積となります。
- 原料が高額の場合、安全を見て多めの原料費で見積らざるを得ず割高になります。多くの場合収率50%程度と仮定して目標量が得られる原料を使用して得量提出の形で見積らせて頂く事になりますが、予想外の低収率によりお客様の必要量に遠く及ばなくても全額請求となってしまいます。
下記条件となってしまいますが、予備検討の無償作業についてご相談させて頂く場合があります。但し上記2段階依頼の方が総額は安価になりますのでご了承ください。
- まずご希望量提出前提の概算をお伝え致します。予備検討の結果、概算の上限以内の価格が可能となった場合、発注確約をお願いします。
- 高額原料をお客様から必要量をご提供頂けること。作業着手後は返却なしです。
- 概ね2工程以下で1週間程度の短期に結論が出せる反応であること。
多段階ステップ合成化合物で費用を抑えるためのご提案
工程数の多い合成は、途中いずれかで低収率の工程があれば最終物の得量が激減という大きなリスクがかかります。見積書に特段の記載がない限り最終物提出の成功報酬で見積していますのでそのリスク分を上乗せにした金額、納期設定となります。
幾つかのステップに区切って清算させていただければリスクが大幅に軽減でき、総額を下げることが可能となりますので可能でしたら中間体での清算をご検討ください。
小スケール合成を新成化学→スケールアップ合成を他社にトランスファー
下記ご了解いただけるようでしたら弊社で小スケール合成法を確立し合成法ご報告→設備が整った他社にトランスファーでお役に立てるかもしれません。
- 大スケール合成のノウハウがなく小スケール処方の大スケールへの適用可否判断が弊社では出来ません。スケールアップ合成に適用可能な条件や制限事項の事前ご提示をお願いします。
例:ハロゲン系溶媒使用不可、圧力容器を使用しない方法に限定、カラム精製を避ける処方希望等、・・・
- 大スケール対応可能な他社施設のご紹介は困難です(これも過去の苦い経験から)。
こちらの注意事項もご参照願います。
特注合成についてその他ご案内はこちら