①合成法開示またはご提示頂く処方に従う合成で原料の一部または全てをご提供いただくケース
・御支給原料一部または全量処理し、見積書記載の提出目標量を上限として得量提出いたします。
・ご支給いただく原料は検討の結果に関わらず返却いたしません。合成に失敗の場合は御支給原料の購入費用等が無駄になってしまいますので、初回合成時には最少量でのご依頼 を強くお勧めいたします。
・ご提供いただく原料、標品が市販品の場合は弊社にお送り頂く前にメーカー品番のご提示をお願いします。
・ご提供頂く原料または標品が市販品でない場合は、100%構造に間違いのないものをお願いいたします。同一ロット品で発送直前の構造確認データ、純度データを必ず添付願います。
・御支給いただく試薬、中間体、溶媒等は、輸送中の破損、漏洩等が起こらないよう万全の安全策を施していただきますよう、お願いいたします。特に高毒性、催涙性、揮発性、悪臭物質は微量でも漏洩すると大惨事に結び付きますので最大限ご注意いただきますよう、お願いいたします。市販品の場合は必ず未開封品をお送りください。
・受領試薬を使用前に弊社設備で分析し、結果をご報告いたします。
・お送りいただいたパッケージを開き、わずかでも臭気、着色、その他不審な点が認められる場合は作業を中断してご報告いたします。お客様への返送、除染作業等、弊社で要した作業分は追加でご請求します。
・原料、標品の品質に問題ないことを確認した後に合成着手いたします。分析の結果、標品が目的物を含まないまたは原料の純度が不十分な場合は代替品のご提供をお願いいたします。この場合、確認に要した作業に応じて作業費用、分析費用+構造確認費用を追加ご請求いたします。
・LC/MSまたはGC/MSで構造、純度確認が容易でない場合、必要に応じモデル実験を行います。モデル実験の結果、ご提供原料の品質に問題ありという判断になる場合、この検討に要する費用を追加でご請求させて頂きます。
・純度が悪く合成原料として使用するために前処理・精製・構造確認等が必要となり弊社で処理する場合は処理に要する費用が別途かかります。この処理は成功報酬ではなく、成否に関わらず要した作業分の費用を全額ご請求します。
・合成で使用するまでの間、弊社で冷蔵または冷凍保存致しますが、保管中の分解につきましては保証できません。使用時に分解が認められる場合、高純度品を再度ご提供願います。
・お預かりした原料の一部を用いてまず小スケール検討を行います。小スケール合成の結果がスケールアップに再現できない場合があります。
・小スケール検討の結果、目的物が得られず合成断念する場合がございます。その場合備考欄に特に記載がない限り合成費用をご請求しません。御支給原料の品質に難があることが事前に明らかであった場合(ダメもとで試してみた)は、小スケールで要した作業分の費用をご請求します。
・小スケール検討で目的物が得られたものの収率・純度に満足頂けずスケールアップを断念する場合は小スケール検討費用+原材料費+分析費用+廃液処理費用等をご請求いたします。
・目標量を得るために原料が不足して追加のご提供をお願いする場合がございます。得量提出の契約または追加でご提供頂けない場合は得量提出で一旦終了とさせていただき見積金額全額のご請求となります。
②合成法非開示で原料を弊社で手配するケース
・原料は弊社で調査、見積、発注致します。
・見積金額に弊社購入の原料費、購入手間賃に加え、万一原料が品質不良の際の確認作業、原料メーカーへのクレーム対応などの費用も上乗せで含まれます。原料一式をお客様からご提供頂く場合と比較してかなり割高になりますのでご理解頂きますよう、お願いいたします。
・合成ご注文ご連絡を頂いてから原料手配いたします。手配した原料入手不可が判明し合成ルート変更を余儀なくされる場合は合成のご依頼を一旦キャンセルとさせていただき、再見積で対応させてください。
・見積時調査価格から購入手配時に原料価格が大幅変更となった場合は原料費変更、見積書再発行となります。
・想定外の低収率等により目標量を得ることが出来ないと予想され且つ原料追加購入費用が高額な場合は得量で清算させていただくか、追加購入費用についてご相談させていただく場合がございます。
・追加原料入手困難、原料が高額等の理由により追加合成困難で目標量未満の提出量でご容赦いただく場合がございます。
・弊社は原則成功報酬ですので(成功報酬ではない方式の場合は見積書備考欄にその旨、必ず記載いたします)目的物が全く得られない場合原料費を含め一切ご請求致しませんので万一ギブアップの際には原料費等を弊社が負担しなければなりません。
難航やギブアップのリスクを考慮して購入価格に手間賃を上乗せした価格、原料不足のリスクに備えて多めの原料購入で計算しますので、高価な原料を含む場合は大幅な見積総額アップに繋がる欠点があります。
③合成法非開示で主原料をお客様から御支給頂くケース
・購入する合成原料の一部が高額でお客様からのご提供をご提案させて頂く場合があります。
・原料購入は別枠予算で確保可能且つ特注合成の外部委託費が書類上はご予算内に収まることでご発注に近づくようでしたら選択肢としてご検討ください。
・弊社で原料購入手配では手間賃と追加購入のリスク分を上乗せした価格になるため、上記②方式と比較して原料費込みの総額が安くなる利点があります。
・出発原料の情報から合成ルートが推測可能ですので見積段階では御支給頂く原料の内訳は非開示です。正式発注のご連絡を頂いた後にご提供頂く原料のCAS、品番等の情報をお送りさせて頂きます。 (原料をお知らせしたらキャンセルされてしまった過去の経験を踏まえての措置です)
・目的物が全く得られない場合、弊社からは合成費用をご請求致しませんが御支給原料の購入費用等がお客様のご負担になってしまうリスクが生じます。原料購入費の弁償はご容赦願います。
・御支給原料では不足となり追加原料のご提供をお願いする場合があります。特に初回合成では文献収率を再現することは困難且つ得量予想は困難ですのでご理解頂きますよう、お願いいたします。
このリスクを回避するためにも初回合成では最少量でのご依頼を強くお勧めいたします。
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