生理活性物質の合成について

“化学構造はさておき、活性のある物質が欲しい。構造が正しいと主張されても活性がないのでは意味がない・・・“お気持ちはお察しします。弊社では活性物質の合成には積極的に対応させて頂きます。但し、構造と純度さえ問題なければOK、の一般的特注合成とは異なる下記事情があります。

①活性有無の判断基準が正しくないかもしれない。主成分が100%狙った構造、純度であっても希望する活性があるとは限らない。
②ごく微量に含まれる不純物起因により活性の有無、強弱を分ける可能性がある。
③精製方法起因で活性が影響される可能性がある。
④活性評価方法の信頼性、精度、再現性に問題がある可能性。
⑤そもそも活性の判断基準が明確ではない、またはお持ちでない研究者が居られる。構造確認データが目的物であることを示し、純度確認データが契約書、見積書記載の要件を満たしていることを丁寧に説明させて頂いても根拠も示さず”活性がない”、の一点張りで支払いを拒否されたトラブル事例が過去に複数回ある。

価格、納期、契約の手順いずれも一般的な特注合成とは全く異なります。お問い合わせ時に必ずお申し付けください。

活性物質を得ることが目的であれば上記特殊事情を考慮した上で見積書を作成し、備考欄に活性物質の合成が主目的であることを明記いたします。記載がない場合はご発注前に必ず再見積をお申し付けください。

弊社設備で可能な場合に限り、弊社での活性評価実験を有償で対応致します。活性評価の手順は事前にお客様と摺合せを行い、その通りに実施いたします。成否に関わらず全額ご請求となります。

活性があるとわかっているロット品をご提供頂ければ話が早いです。そのロット品の一部を弊社で再精製し、活性が変わらなければ弊社品との比較で違いを分析し、構造の違いを突き止めることで解決に導きます。逆に活性が下がれば主成分以外が活性に関与していることが証明できますので主成分以外の成分にフォーカスします。

活性確認実験の結果、期待した活性が得られない場合もターゲット化合物の構造式について合意の上で契約し、合成品が目的物であることを示すデータを弊社が明示し、目的物ではない根拠が示されない場合は合成費用全額をご請求となりますので上記①~⑤に照らし合わせてご理解頂きますよう、お願いいたします。

お問い合わせ時にお客様からの言及がない場合、ご発注後の活性に関する議論には応じられません。その契約を一旦完了(納品、請求、お支払い)後に別途ご相談させてください。
構造、純度に関する疑問点がありましたら早急に対応致しますが、活性の確認を理由とする検収保留、お支払い遅延等は契約違反となりますのでご注意ください。

活性物質を得る手順につきましては、ざっくりと以下のようなステップを踏むことになります。

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