一般に市販で入手可能なポリエチレングリコールはエチレンオキシド等のモノマーを重合し得られたポリマー
混合物を大まかな分子量ごとに分離した混合物です。分子量の近い構造をそれぞれ分離することは分子量増加と共に不可能
に近くなります。そのため分子量1,000を超える高分子PEGには分子量分布があり、
±10~30%(多分散度:PDI=1.02~2)程度の分子量バラつきがあります。
その平均分子量を商品名とするのが一般的で、例えばPEG1400(平均分子量1,400)、
PEG2000(平均分子量2,000)のような記述になります。
当社品はこれらとは合成法が全く異なり単一構造です。
PDI:1.0以上の数値で、1.0に近いほど(コンマ以下のゼロが多いほど)シャープな分子量分布となります。
高純度品(単一品)を用いる利点は、
構造活性相関の研究で最適なPEG分子量の特定が可能です。
単一構造のためテーリングのないシャープなクロマトグラムが得られ中間体の精製ステップで未反応原料、
副生物の除去が容易。PEG以外の不純物混入可能性が低くなります。
常に同じ品質を提供可能でロット間の品質差が少なく再現性に優れます。