クラウンエーテルの応用でアザクラウン(Aza-Crownether)が合成可能です。
アザクラウンエーテル(Aza-crown ethers)は、クラウンエーテルの環内の酸素原子(O)の一部または全部が窒素原子(N)に置換された大環状化合物です。 窒素原子の導入により、従来のクラウンエーテルとは異なる配位特性や化学的修飾の容易さを備えており、化学・生物学・材料科学の広範な分野で研究室レベルの 重要なツールとして利用されています。

- Oだけで構成されるクラウンと比べ遷移金属や重金属との配位力が強いとされ、金属イオンの除去や回収、センサーに利用されています。
- Nを二つ以上含むと配位力が更に強まり、金属イオンのサイズに応じた選択的錯体形成が可能となります。
- Nのプロトンをアルキルや芳香族に置換することで元々親水性のアザクラウンを親油性性に導き、有機溶媒への可溶性を高めると共に相関移動触媒としての性能や抽出・回収効率の向上に繋がります。
- Nの反応性を利用して枝分かれ構造にすることでガラスや樹脂などへの固定化が可能となります。

